配達後、朝日の中の鬼サンタとトナカイ雷様

普通ならソリ が合わないはずの鬼さんと雷様。
しかし彼女達は違ったらしい、いつのまにか恋人状態
お互いの群れから離れて二人で生活。

今日はサンタの手伝いで一晩中世界を東へ西へ。
ようやく配り終えた頃には、空は白み始め
屋根から道路から白い蒸気が立ち始めていて、昨夜のツリーなんかより綺麗に瞬く。
鬼さんが帽子でむずがるツノを掻きながら、サンタ配達箱を一瞥すると
そのまま箱によりかかるようにして座りこんだ。

「ムフ、やっとぜんぶ配った・・・。
鶏足ももう味しないよ。」
夜食でかじった鶏足はすでにしゃぶり尽くしてピカピカの骨だけになっている
それでも、まだくわえたままなのが流石鬼。

「まだ一つ残ってるんですよ?」
雷様は鬼さんにいたずらっぽい笑みを浮かべて囁く
鬼さんは再度箱を見るがやはりカラ、顔中に疑問符をめいっぱい浮かべたまま
「なんでよ、カラッポじゃない。」
そういって振り向こうとしたとき、不意に頬に温かい感触。
「はい。」「・・・・。」

鬼さんはしばらく固まっていたがキスされたとわかった瞬間、疑問符の顔は
うれしいんだかからかわられたんだかよくわからないビミョーな顔に。
「じゃぁ、もう一個残ってるって言わないとダメ?」
なーんて照れた顔で言ったり言わなかったり。


このあと、二人はベッドへ・・・・
ボーイッシュ鬼さんのほうが受けだったりするのですヽ( ´▽`)ノ


何が入ってるんでしょうね、後ろの箱。

2003 巨大軌道要塞強襲 神尾96